公立高校への進学に向けての通塾開始タイミング(2023.7.1.追記あり)

QRコードを1つしかつけられなかったのでちょっと長いです。申し訳ございません。

コロナ禍以降、通塾開始タイミングが遅くなったように思います。

他塾の先生方にお尋ねしても同じことをおっしゃられていたので気のせいではないのかもしれないです。

 

いつがいいのか?というのは、生徒さん次第の部分は大きいでしょう。

自分である程度できる子は遅めでもよいし、分数小数などが怪しい子は早いほうが良いと思われます。

 

では、その【早い】【遅い】って具体的にいつなのか?といえば
早ければ小5・遅くても中2夏だと思っています
(中学受験をするケースは除いています)

小学生の苦手を中学校へ引きずらないことが大前提です。
高校入試時期に分数小数の問題で躓くようでは困ることは想像に難くないでしょう。

奈良県公立高校入試においては、【中1・2迄+中3・1学期+中3・2学期】の通知簿成績の合計点が調査書の点数になります。これをきちんと取っておきたいと思うならば、中学入学時には小学校の学習内容を完全にマスターしておく必要があるのです。

また、中3の学習内容と中1・2の復習とを並行して進めることはかなり大きな負荷にもなります。そのため、弊塾では中1では中1内容の固めを、中2からは受験対策をゆるやかに開始します。最も遅くとも中学校生活の折り返し地点の中2夏からならば、無理なく取り組むことができるからです。

冒頭でも触れましたが、コロナ禍以後、中3になってから塾へ、というケースが増えているように思えます。
しかし、この場合は、中1・中2の成績をもう取り戻すことができませんし、中3で積み増しするには中1・中2の学習内容がきちんと基礎として確立されていないとなかなかできることではありません。
特に志望校が決まっている人は、そこへ手が届く状態であればよいですが、そうでなければ厳しい戦いが待っています。
そのときになってからでは色々間に合いません。特に中3夏からの子は本当に厳しい戦いになります。評価される【中1・2迄+中3・1学期+中3・2学期】のうち、3分の2が終わってしまっているからです。

-----(追記部分です)-----
と、ここまでは2022年度までのお話でした。

これから、の話になりますが。
奈良県教育委員会が、高校入試制度改革を行っています。
昨年度末に骨子を公表してのパブリックコメントの募集がありましたが、書き忘れを書き加えただけの、パブリックコメントを募集した意味がない内容に終始しており、がっかりしました。
とどのつまり、骨子を変えるつもりはないという強烈なメッセージでした。
もちろん、パブリックコメントを寄せましたが、都合の悪い質問には全く見当違いの返答をしてくるというひどさでした。

この改革の影響を受ける対象は、現在の中3・2は移行期間で、現在の中1以下からが新方式となります。
変わるのが入試方式のみであると思ったら大間違いです。
大きな方針変換としては、中1からの成績が内申点に含まれることです。
これが何を意味しているかといえば、今までは中2後半や中3からがんばれば…でも、何とか間に合ったというか辻褄があってしまったことは否めません。
しかし、これまでもそれで間に合わなかったというケースも見られます。テストでの点数を取ることは確かにできるようになったけれども、内申点が足りなくて涙を呑むケースが発生しています。今後、方針転換により、これがより顕著になります。中2からでも正直言って危ういです。

中3になってグーンと伸びても、内申点が足りなくて志望校とご縁を結べないという傾向がさらに顕著になることが予測されます。

しかも、内申点。先生との相性が悪ければそれでおしまいなのです。
以前お預かりしていた生徒さんのなかに、定期テストで高得点を取っているにもかかわらず中3の1学期に5がつかない子がいました。非常におとなしく目立たない子だったせいだと思われますので、ある秘策をさずけました。するとあっさり、でした。中3の2学期には5になりました。
このたった1の差は、入試テスト点数の20~30点程度の影響力があると言っても過言ではありません。(肌感覚ではありますが…)

中学1年生からコツコツと内申点を積み上げていかないと、入試本番のテストでどれだけよい点数を取っても逆転が不可能になってしまう傾向がより強くなるということです。
それでもよろしいですか?
危機感をあおっているわけでも何でもありません。これがこれからの傾向であり、残念ながら事実であります。

-----(追記おわり)-----

正直に言います。
金儲けしたいからこんなこと言っているんだろう?と思わないでください。
過去に間に合わずに志望校変更をするしかなかった子たちを何人も見ているから申し上げているのです。なんなら他塾でも構いません。

ところで、よくありがちな、「受験生なのだからすべて受験勉強へ全振りするべきだ」などといった論調やそう考えていらっしゃる保護者様も少なからずおられると思います。
しかし、それはどうなのでしょうか?個人的には甚だ疑問です。

ちょっと、たとえ話をします。
毎日、隙間時間なく食べ続けることはできますか?
フードファイターさんのような特殊な胃腸に生まれついた方ならいざ知らず、一般的には無理なことでしょう。それは消化ができないからです。
実は勉強も同じようなもので、急に1日に何十時間勉強したとしても、それをどれだけ脳が消化できるかといえば、勉強に費やした時間分を余すことなく消化しきれるものではありません。
その一方で、消化力を大きくすることは不可能ではありません。これには、ゆっくりと時間をかけて、個人にあった学習のスタイルを確立することで消化力が大きくなっていきます。つまり、試行錯誤をする余裕が絶対的に必要だということなのです。

学習することはインプットです。
テストで解答することはアウトプットです。
インプットしたものを維持し、消化し、自分のものにして初めてアウトプットができるようになるのです。
この一連の流れを淀みなくできるようにならないと、結果に結びつきません。
何十時間とインプットしても消化できずにこぼれていくのでは実にもったいないことです。だからこそ、入試までの余裕のある時期から通塾していただいて、スタイルの確立をすることが必要になってくるのです。このスタイルに絶対的なものはありません。誰かが成功したスタイルが通用するのはそのひとだけです。たとえば、ビリギャルさんのやりかたが万人に通用するかと言えばそうではないのです。合わないやり方をしていて伸びるのは難しいでしょう。
弊塾では、そこを確立するために多くの時間を割きます。長年の経験で取り組み方の引き出しは豊富に持っていますのでいろいろな方法を提案できます。しかし、最初は伸びないかもしれません。それは、急がば回れの精神で取り組んでいるからです。塾なので点数を上げてなんぼの世界ではありますので、目先の点数を上げることは不可能ではないですが、それをするとあとで必ず伸び悩みます。だからこそ、そういったことはしませんし、要求されてもお断りしております。その子のためになりませんから…
(以前にそれを要求されたときは潔くお断りしてそれをする他塾をお勧めしました。)

とはいえ、最初から毎週時間を割いて塾へ行こうという気になるには、何かモチベーションがないと難しいでしょう。ぼんやりとした入試への不安感を拭うためだけでもよいので、まずは、夏期講習などの期別講習だけおいでいただいて様子見をするような利用の仕方でも弊塾は構いません。過去には他塾と掛け持ちの方もおられました。そんな使い方でも全く構いません。

人間ですので相性は絶対的にあると思います。ご縁のある方においでいただけたら、と、常に思っております。ですから、しつこい勧誘もしませんし、現役生や卒塾生の保護者さまからは「商売っ気なさすぎ!」と心配される始末です。それをみかねてご紹介いただいたことも一度や二度ではありません。商売人ではないので商売がど下手くそです。弊塾が売っているのは心意気と学習するための技術です。

また、中3生対象の県内最大規模の模試のふじい模試の受付もします。模試の取り扱いだけでも全然かまいません。わざわざ橿原イオンの喜久屋書店などの取り扱い店へと行かれる必要もありません。
他塾で模試を勧められなくて不安だ、というご相談を戴いたことから始めました。
気が向いたら弊塾へおいでくだされば、くらいのスタンスなので、それをきっかけに勧誘とかもしませんのでご安心を。

こんな塾ですが、よろしければおいでください。

奈良県公立高校入試倍率の雑感2021(最終)

全体的に見て、県教育委員会のしたいこととニーズが乖離しているとしか思えない

というのも
学校数を減らすことは経営上の観点から見ればすこぶる正しいし健全な方向性だと思う
しかし、私立高校ではない
公立高校でその手法をとるのは正直どうなのだろうか?
それとも私立高校へのアシストなの?県内業者だし…(皮肉)

それにしても…
西の京(定員:280)がまるまるひとつなくなったのに、増やしたのは高円芸術(普通科)・法隆寺国際(普通科)の各40名の合計80のみ
その他再編に絡んで特色を含めると500余も減らしてきている
子供の減少数が400余に比べてやりすぎではないのか
詳細は省略します
というか、定員が発表されたときにきちんと計算したを資料さがせよ!あたし…

まぁ、こちらはお上のすることに合わせて粛々と生きていくしかないんですが

と、前置きはさておき
立地的にも、県内の広範囲へ通学圏を持つだけに、西の京閉校の余波はかなり広範囲に及んだかな?
まずは、定員増となった高円芸術普通科はビミョーに定員割れも定員増での割れなので去年あたりよりも出願者そのものは多い(121→154)
特色選抜での美術科・デザイン科の例年をしのぐ人気ぶりが凄かったし、もしかしたらこのあたりで敗れた層が出願してきたかも
+校名変更に伴い、普通科では演劇やダンス等の舞台芸術に進出するようで、そのあたりも浸透してくれば今後はそっち方面を目指す子は出願してくるだろう

また、高円芸術以外で影響を受けただろう、奈良北・生駒・法隆寺国際・香芝・桜井・橿原は全てで定員割れが起きなかった
※校名の並び順は北から南へです。偏差値順ではありません。

それと、この定員増で予想通りに収まったのが香芝
エリアがお隣の定員増となった法隆寺国際の普通科へそこそこ流れるだろうという予測はしていたものの、回し合格ありなので、出願初日時点での実質倍率定員割れには驚いた
さすがに割れるまでは思っていなかった
出願最終日にようやく定員超えで予想通り
しかし…表現探求コースのしていることがイマイチわかりづらい
普通科の在校生にお尋ねしてもよくわからんというくらいなので、ビミョーに不人気なのはしかたなし?

そして
奈良・一条・郡山・畝傍・高田の上位5校で定員1640に対し志願者2025の約1.23倍
実に385名が不合格となる
これは既に閉校となった平城ひとつぶんの定員360を上回るのだ
※校名の並び順は北から南へです。畝傍・高田はほぼ同緯度ですが若干畝傍が北にありました。偏差値順ではありません。

全体での志願倍率が1倍を切っていることから、この5校への集中は尋常ではない
これは健全な姿なのでしょうか?
倍率が高ければいいのかっていえばそういうこともないですし、個人的にはどうなんだろう???と疑問符が付きます
ここ数年の閉校ラッシュがこういう形でいびつにあらわれているような気がします

それはさておき
鳴り物入りでつくったわりには昨年の志願倍率がイマイチだった国際
今年はいわゆる前期入試の特色選抜へお引越し
その甲斐あってか定員はほぼ埋まりそう
後期入試だと志願者がギャンブルしづらいものね…
ダメでも後期入試がある!じゃないと…
これはしてやったりかな?
桜井も高取国際も法隆寺国際それぞれの英語系コースも定員ちょうどかちょい割れくらいだったし、まぁ、おさまりはついたかな?

コロナで不人気だったと思われたのが、特色選抜の奈良商工・観光ビジネスだったけど、回し合格者が出ておさまった
まぁ、ビジネスはそれなりにどうにかなるよね…

しかし…
スポーツをしたい子がそれをできないような状況ではしかたがない、これはどうにもならないと判断されたのか、添上と大和広陵のスポーツに力を入れている両校の不人気ぶりだ
昨年もだが今年も定員の半分ほど
これならば、こちらの定員を減らして特色選抜の1.5倍を超えるようなコースの定員を増やしたほうがよいのではないか???
コロナの影響はあと10年は引きずると思う
直接的な影響はここ数年で収まるかもしれない
それでも、コロナみたいなことになったら…と、当面は回避が起こるのではないかと…

もしかしてコロナの影響?と思わせたのが、磯城野の一部コースに起きた定員割れ
例年、定員割れなんてどのコースもほとんど起きなくて、昨年でもびっくりしたのに今年も…
さすがに例年人気の高いフードデザインは定員割れしなかったけど、いつもより低調な倍率
磯城野は就職に強いという定評があるけど、このコロナ禍、卒業後に専門学校へいくなど就職を先送りを考えている家庭が回避してきたのかなぁ?とか思う
というのも、定員割れが顕著だったのがいわゆる即就職のガテン系コース
それ以外はそれなりに倍率あったし

と、まぁ…
あたりまえだけど、コロナの影響はやっぱり無視できないわね…というのが正直な感想

奈良県公立高校入試倍率の雑感-2021(初日)

見た感じ、思いのほか私立へ流れていそう

それはともかく
奈良・一条・郡山・畝傍・高田のオーバーが、合計で300…
ほぼ学校一つ分よ?

で、ほかが定員割れしまくりって…

一気に学校と定員減らしすぎだよね…
再考したほうが良くない?

奈良県教育委員会さん

アベノハルカス美術館【奇才展】へ行ってきました

一部、ツイートと重複するところもありますがご容赦を
その分、こちらはちょっとだけ詳細に行きますが…

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観るのは好きなんです
描くのは聞かないで…

専門家じゃないし、自分が観て感性に訴えてくるものがお気に入り
ということで、偏見に満ちておりますがそのあたりも平にご容赦を

さて本題へ

世間様は秋の4連休だというのに、混んでいない…
あいにくの曇り空だってのにハルカス展望台を目指す行列のほうがはるかに人が多い

アベノハルカス美術館公式ツイッター
絵師35人の作品が一堂に集まる貴重な機会をぜひお見逃しなく!
と紹介されていることが裏目に出たのか…?
琳派展とか若冲展とかだと入場制限喰らうほどなのに…
出展作家が多い=有名どころの作品少なめよね?と判断されたのか、1400円という観覧料金が高いと思われたのか

まぁ…コロナ禍のせいよね?


奇才展公式ツイッターでは

本展は斬新な表現に挑んだ「奇才」の絵師たちを一堂に集めてみようとするものです。京都・大坂・江戸の三都はもちろん、北は松前、南は長崎にいたる諸国の奇才35人を集め、重要文化財13件を含む、161件の個性溢れる作品を紹介。※会期中、展示替えあり。
と紹介されている

絵師一覧
俵屋宗達
尾形光琳
狩野山雪
伊藤若冲
円山応挙
長澤蘆雪
曾我蕭白
池大雅
与謝蕪村
祇園井特
・狩野永岳
中村芳中
・耳鳥斎
・林閬苑
・墨江武禅
葛飾北斎
・加藤信清
・谷文晁
・鈴木其一
・狩野(逸見)一信
歌川国芳
・蠣崎波響
・菅井梅関
・林十江
河鍋暁斎
・佐竹蓬平
・髙井鴻山
白隠
・田中訥言
岩佐又兵衛
・浦上玉堂
・絵金
・仙厓
・片山楊谷
・神田等謙


中学校や高校の歴史教科書に出てくる絵師さんだけではない
コレがまたいいんですよねぇ

というのも
文化は平和じゃないと育たない
江戸期という200年以上も平和が続いた時代だからこそ爛熟する
京坂や江戸以外にもきちんと伝播している
これこそが着目点のひとつに挙げられないだろうか?
むろん、京坂や江戸で修業して地方へという流れも多いんだけど、そうじゃない絵師さんもいる

ということで、ちょっとだけ推し
白隠禅師
 静岡県東部では有名ではあるが全国的な知名度はなかったのね
 禅画ということもあって美術的な評価がなされていなかったのか…
 そういうことなのね

・片山楊谷
 この絵師さんの作品を初めて肉眼で拝見しましたが、虎の毛並みっっ!
 これに尽きます
 図録みたけど…肉眼にはかなわないっっ


その他詳細は公式ホームページをご覧ください
百聞は一見に如かずなので、会場へ足を運ばれるとなおよい…でしょう

展示替え後にもう1回行こうかなぁ…と画策中

 

テントウムシには害虫と益虫がいる

ここのところ見かける、テントウムシはよろしくない問題…

 

どんなテントウムシかというと

 

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これです

確かに、理論的に筋道立てて理解し獲得するのが一番いい

できる限りはそこを目指します

しかし…
全ての生徒にとってそれを実現することは可能なのだろうか
限られた時間のなかで実現が難しい場合は便利なツールに頼ってもよいのではないのだろうか?

皆さん、クルマの構造をきちんと理解して運転されていますか?
私は整備士資格も持っているのである程度までは理解して運転しているつもりですが、正直、完璧にわかっているとは言い切れない
ぶっちゃけ、各車種の細かい設定までなんてなかなか暗記できませんよ
本業の整備士さんでも

そうなんです
クルマはあくまで道具なんです
このテントウムシも道具

しくみをイマイチよくわかっていなくても道具は使えるわけです
道具もしくみをわかって使えればよりよく使えるわけです

そして、理解度も小学生と大人では飛躍的に違います
大人には容易に理解できることでも、小学生には理解しがたいこともあるわけで…

それより、算数(大きく言うとお勉強)に抵抗感のある子たちが、あっ!できる!となって楽しく取り組んでも貰うほうが有益なのではないのだろうか?


難行苦行をやりとげてみたいなノリが尊ばれるのは悪くないんですけど、苦手な子にはまずハードルを下げてあげるのも私たちの役目ではないか、と

ハードルを下げたことでつまづきが出たらそこでフォローしていけばいいんだし、ようするに使い分けしたらいいんでないの?

テントウムシが害虫になるか益虫になるかを見極めてさじ加減するのも私たちの役目じゃないの?

と、思うんですけど…
コレじゃぁ、あかんのかなぁ…

奈良県公立高校入試出願動向の雑感(後半)※加筆訂正版

さて
奈良県公立高校入試出願動向の雑感(前半)からの続きです

西の京高校は、昨年317名→今年297名と出願者数が減った
一昨年から徐々に減っているのは、やはり再編に絡んだ動きとみるのは穿ちすぎか?

西の京高校は来年から再編により、県立大学付属高校になる

さて、来年はどうなるか?

円高校は、最初の案では芸術高校のはずが、高円芸術高校になるそうで、高円の名前は残った
そのせいか、普通科の倍率は去年とほぼ変わらず
芸術系コースは定員割れだけど、芸術でメシが喰えるか!って感じなのかな?
この普通科も来年からは芸術寄りになる
さて、どうなるか???

西の京も、名前を残して県立大学付属西の京高校にしたらえぇのに…とちょっと思った
まぁそうすると、登美ヶ丘+平城+西の京の3校を閉校して2校を新設するっていう建前が崩れちゃうからできないか…

公立志向の方々のなかでは、やはり伝統というブランドを重んじられる方がまだまだ多く、郡山高校へ出願者が集中するというのも、それを顕著にあらわしていると言えると思う
そのため、合併や学校名が変わるというのは、地域の方々やOBがそこまで築いてきた伝統をリセットしかねない行為ではないか

某公立高校OBの知人は、電車酔いするため徒歩圏内の高校へ進学した
しかし、前の再編以降、その高校の評価が急落
出身校を口にしづらくなったという

そういう県民性も、もう少し考慮できんもんだろうか…?

評価が下がるのはすぐよ
でも、上げるのは大変なのよ!

というところで、ここのところ人気の香芝高校
昨年の反動か今年は出願者数が減った
昨年375名→今年341名(両コース含む)
今年新設の表現探求コースは定員割れ
回し合格があるかどうかを未確認なのでなんともだけど…
香芝高校の上位クラスなら大学進学を視野に入れているはずだし、高田チャレンジしてダメなら私立の動きもあったんじゃないかとも予想

新設校・新設コースは厳しい感じだなぁ…
一期生ともなると、どういう感じなのか未知数だから回避されるのはしかたないかな?
一般選抜があとに控える特色選抜ならチャレンジしてくるのかもだけど…

特色選抜で人気のあった榛生昇陽(しんせいしょうよう)も一般選抜では定員割れ
ここに限らず、盆地部外は軒並み定員割れだもんなぁ…

盆地部といえば、スポーツに力を入れている2校
添上高校と大和広陵 高校はがっつり定員割れ
大和広陵高校はここのところ毎年のことだけど、添上高校はちょっと意外だった
両校とも特色選抜では人気だっただけに…

西和清陵も定員割れも、同エリアの法隆寺国際は出願者が集中した
通いやすさはやはり大きいか?


去年あたりから傾向が出始めていたけど、今年は本当に読めない年だった
しかし、ふたを開けてみたらこう来たか…という感が強い
大学入試制度改革のごたごたがなければ、ここまで私立でもいいかな?という層が増えなかっただろうから、それが今年だったというのは偶然とはいえ、何がどう作用するかわからんのが高校入試だなぁ…と

あと3年くらいは落ち着いてこない&大学進学を視野に入れて私立でも…傾向が続くのかなぁ…?というのが正直な感想

あと…コロナウィルスよ
来年度は猛威をふるわないでくれよ…
いや、そろそろ矛をおさめてください
合格発表もどうなることやら…
従来通りの発表はできんだろうしなぁ…

 

奈良県公立高校入試出願動向の雑感(前半)

昨日、奈良県公立高校入試の最終倍率が出揃った
平城高校ひとつぶんの定員(360名)がまるっと減った分の動向やいかに?!
※正確にいうと登美ヶ丘高校から国際高校への再編も絡んで376名減
(登美ヶ丘240減・国際高校184増・生駒高校40増=合計16減)

ということで研究してみた

まず、昨年度のデータ
公立中3生人数:11165名(奈良教育大付属含む)/特色選抜出願者:3216名/一般選抜出願者5860名/公立受験者数合計:9076名
※特色選抜不合格者が一般選抜を受験した可能性はあるが実数不明

次に、本年度データ
公立中3生人数:10721名(奈良教育大付属含む)/特色選抜出願者:2838名/一般選抜出願者5197名/公立受験者数合計:8035名
※特色選抜不合格者が一般選抜を受験した可能性はあるが実数不明

そして、対昨年比増減データ
公立中3生人数:-444名(奈良教育大付属含む)/特色選抜出願者:-378名/一般選抜出願者-663名/公立受験者数合計:-1041

※在籍者数データ:学校基本数一覧より
※受験者数データ:高校入試より
いずれも奈良県HPに掲載


生徒数の自然減444名に対して、定員を370減らすというのは理論的に正しいかもしれないが、各高校で少しずつ減らすなら理解できるものの、高校ひとつをまるごと吹っ飛ばすという手法には、正直、疑問が残る
(経営の観点からは正しいのかもしれない)

それはさておき
注目したいのは、特色選抜だけで387名もの受験者減が出たことである
こちらは定員が減っていないどころか増えている(昨年度2838名→今年度2902名)にもかかわらずだ
こうして数字にしてみるとみると、なるほどあちこちで定員割れが出た印象が強かったのもうなずける
一般選抜に関しては生徒数の減少以上の減少を出している
高校進学率が100%近いことを考えれば、かなりの数が私立へ流出したと考えるのが妥当ではないだろうか?
ちなみに募集人員は295名減っている(昨年度5847名→今年度5552名)がそれ以上の減少をもたらした
※特色選抜の再募集がどちらにも含まれているのでデータとしては若干微妙だが大勢に影響ないと考える

この私立流出は、吹っ飛ばしたのが平城高校だったからだろう
平城高校は、いわゆる公立御三家(奈良県公立偏差値トップ)のすぐ下に位置する
そこを吹っ飛ばせば大学進学志向がある層は、指定校推薦を多く持っていたり大学付属だったりする私立に流れやすくなるのは当然のこと
特に今年度は大学入試制度改革のごたごたが酷く、それに振り回されるのを嫌った層がこぞって私立に流れてもおかしくない
ウチの大学進学希望がある一般選抜受験者には、万が一のことを考えてどっちへ転んでもいいように奈良県内私立と大阪の某大学付属私立を受験してもらったくらいだ
(そういえば平城高校の指定校推薦枠は結局どこへ行ったんだろう?それまで消滅???)

平城高校を吹っ飛ばした分をここ数年不人気な奈良北高校へそのまま流そうなんて甘いんだよ!
と思っていたら、不人気が狙われたのか今年はまさかの定員超え
しかし、その余波を喰ったのが生駒高校になるだろう
定員が40増えたから出願者も増えるかと思いきや、昨年の出願者349名→今年の出願者343名と驚きの定員割れだった

話は戻って
いわゆる公立御三家(奈良高校・郡山高校・畝傍高校)からは自力受験で大学が狙えるだろう
しかし、先ほども触れたように、大学入試制度改革がごたついている
それを考えて安全策に走ってもおかしくないよね?
と思ったら、ここの層はやはりそんなことではびくともしないのか、一か八かで御三家を受けて受かったらラッキー落ちても私立へ行けばいいや的なノリなのか、奈良高校と郡山高校は去年より倍率が跳ね上がっている
特に郡山高校は定員360名に対して477名の出願者数で倍率は1.33倍だ
予想はできていたが、ここまでギャンブルするか?というのが正直な感想
一条高校の高倍率は予測ができていたのでこんなもんかな
(むしろ去年の定員割れに驚いた)

しかしまぁ…
鳴り物入りで創設した国際高校も、特色選抜こそは定員64名に対し100名の出願があったものの、一般選抜では120名定員に対し69名の出願にとどまった
特色選抜は落ちても一般選抜あるし~!のノリで出願者を集められたかもしれないが、あとのない一般選抜だと回避された感が強いなぁ…

御三家のうちで唯一去年より倍率を落としたのは畝傍高校
昨年の出願者426名から今年の423名なので3名減
誤差の範囲内といえば範囲内に収まる数だろう
畝傍高校へ流れなかった層はどこへ行ったか?
高田高校へ集中したとみるべきだろう
昨年の出願者数392名から今年は435名(定員360名)で1.21倍
中南部に住む、私立よりどうしても公立だけど大学も行きたいきたいという層が集中した印象がある
模試の分布からある程度予想はできていたけど、思ったより畝傍高校回避組が多いのかもしれない
奈良県北部の私立への通いやすさやベッドタウン化による必ずしも公立志向ではない傾向に反し、奈良中南部だとまだまだ公立志向なんだという結果が如実に表れているだろう

橿原高校はわずかに出願者数が減った(昨年345名→今年337名)
北部での生駒高校同様、余波を喰ったのは桜井高校(定員240名)
昨年の出願者数295名から今年の235名とまさかの定員割れ
両校ともに思ったよりか出願者数が少なかったのは、高田高校への集中とやはり私立へ流れたか?

奈良高専は今年も昨年同様定員200名だが、県外からも進学者があるのでここでの言及は特にしない

と、いうことで続きは後日!