公立高校への進学に向けての通塾開始タイミング(2023.7.1.追記あり)

QRコードを1つしかつけられなかったのでちょっと長いです。申し訳ございません。

コロナ禍以降、通塾開始タイミングが遅くなったように思います。

他塾の先生方にお尋ねしても同じことをおっしゃられていたので気のせいではないのかもしれないです。

 

いつがいいのか?というのは、生徒さん次第の部分は大きいでしょう。

自分である程度できる子は遅めでもよいし、分数小数などが怪しい子は早いほうが良いと思われます。

 

では、その【早い】【遅い】って具体的にいつなのか?といえば
早ければ小5・遅くても中2夏だと思っています
(中学受験をするケースは除いています)

小学生の苦手を中学校へ引きずらないことが大前提です。
高校入試時期に分数小数の問題で躓くようでは困ることは想像に難くないでしょう。

奈良県公立高校入試においては、【中1・2迄+中3・1学期+中3・2学期】の通知簿成績の合計点が調査書の点数になります。これをきちんと取っておきたいと思うならば、中学入学時には小学校の学習内容を完全にマスターしておく必要があるのです。

また、中3の学習内容と中1・2の復習とを並行して進めることはかなり大きな負荷にもなります。そのため、弊塾では中1では中1内容の固めを、中2からは受験対策をゆるやかに開始します。最も遅くとも中学校生活の折り返し地点の中2夏からならば、無理なく取り組むことができるからです。

冒頭でも触れましたが、コロナ禍以後、中3になってから塾へ、というケースが増えているように思えます。
しかし、この場合は、中1・中2の成績をもう取り戻すことができませんし、中3で積み増しするには中1・中2の学習内容がきちんと基礎として確立されていないとなかなかできることではありません。
特に志望校が決まっている人は、そこへ手が届く状態であればよいですが、そうでなければ厳しい戦いが待っています。
そのときになってからでは色々間に合いません。特に中3夏からの子は本当に厳しい戦いになります。評価される【中1・2迄+中3・1学期+中3・2学期】のうち、3分の2が終わってしまっているからです。

-----(追記部分です)-----
と、ここまでは2022年度までのお話でした。

これから、の話になりますが。
奈良県教育委員会が、高校入試制度改革を行っています。
昨年度末に骨子を公表してのパブリックコメントの募集がありましたが、書き忘れを書き加えただけの、パブリックコメントを募集した意味がない内容に終始しており、がっかりしました。
とどのつまり、骨子を変えるつもりはないという強烈なメッセージでした。
もちろん、パブリックコメントを寄せましたが、都合の悪い質問には全く見当違いの返答をしてくるというひどさでした。

この改革の影響を受ける対象は、現在の中3・2は移行期間で、現在の中1以下からが新方式となります。
変わるのが入試方式のみであると思ったら大間違いです。
大きな方針変換としては、中1からの成績が内申点に含まれることです。
これが何を意味しているかといえば、今までは中2後半や中3からがんばれば…でも、何とか間に合ったというか辻褄があってしまったことは否めません。
しかし、これまでもそれで間に合わなかったというケースも見られます。テストでの点数を取ることは確かにできるようになったけれども、内申点が足りなくて涙を呑むケースが発生しています。今後、方針転換により、これがより顕著になります。中2からでも正直言って危ういです。

中3になってグーンと伸びても、内申点が足りなくて志望校とご縁を結べないという傾向がさらに顕著になることが予測されます。

しかも、内申点。先生との相性が悪ければそれでおしまいなのです。
以前お預かりしていた生徒さんのなかに、定期テストで高得点を取っているにもかかわらず中3の1学期に5がつかない子がいました。非常におとなしく目立たない子だったせいだと思われますので、ある秘策をさずけました。するとあっさり、でした。中3の2学期には5になりました。
このたった1の差は、入試テスト点数の20~30点程度の影響力があると言っても過言ではありません。(肌感覚ではありますが…)

中学1年生からコツコツと内申点を積み上げていかないと、入試本番のテストでどれだけよい点数を取っても逆転が不可能になってしまう傾向がより強くなるということです。
それでもよろしいですか?
危機感をあおっているわけでも何でもありません。これがこれからの傾向であり、残念ながら事実であります。

-----(追記おわり)-----

正直に言います。
金儲けしたいからこんなこと言っているんだろう?と思わないでください。
過去に間に合わずに志望校変更をするしかなかった子たちを何人も見ているから申し上げているのです。なんなら他塾でも構いません。

ところで、よくありがちな、「受験生なのだからすべて受験勉強へ全振りするべきだ」などといった論調やそう考えていらっしゃる保護者様も少なからずおられると思います。
しかし、それはどうなのでしょうか?個人的には甚だ疑問です。

ちょっと、たとえ話をします。
毎日、隙間時間なく食べ続けることはできますか?
フードファイターさんのような特殊な胃腸に生まれついた方ならいざ知らず、一般的には無理なことでしょう。それは消化ができないからです。
実は勉強も同じようなもので、急に1日に何十時間勉強したとしても、それをどれだけ脳が消化できるかといえば、勉強に費やした時間分を余すことなく消化しきれるものではありません。
その一方で、消化力を大きくすることは不可能ではありません。これには、ゆっくりと時間をかけて、個人にあった学習のスタイルを確立することで消化力が大きくなっていきます。つまり、試行錯誤をする余裕が絶対的に必要だということなのです。

学習することはインプットです。
テストで解答することはアウトプットです。
インプットしたものを維持し、消化し、自分のものにして初めてアウトプットができるようになるのです。
この一連の流れを淀みなくできるようにならないと、結果に結びつきません。
何十時間とインプットしても消化できずにこぼれていくのでは実にもったいないことです。だからこそ、入試までの余裕のある時期から通塾していただいて、スタイルの確立をすることが必要になってくるのです。このスタイルに絶対的なものはありません。誰かが成功したスタイルが通用するのはそのひとだけです。たとえば、ビリギャルさんのやりかたが万人に通用するかと言えばそうではないのです。合わないやり方をしていて伸びるのは難しいでしょう。
弊塾では、そこを確立するために多くの時間を割きます。長年の経験で取り組み方の引き出しは豊富に持っていますのでいろいろな方法を提案できます。しかし、最初は伸びないかもしれません。それは、急がば回れの精神で取り組んでいるからです。塾なので点数を上げてなんぼの世界ではありますので、目先の点数を上げることは不可能ではないですが、それをするとあとで必ず伸び悩みます。だからこそ、そういったことはしませんし、要求されてもお断りしております。その子のためになりませんから…
(以前にそれを要求されたときは潔くお断りしてそれをする他塾をお勧めしました。)

とはいえ、最初から毎週時間を割いて塾へ行こうという気になるには、何かモチベーションがないと難しいでしょう。ぼんやりとした入試への不安感を拭うためだけでもよいので、まずは、夏期講習などの期別講習だけおいでいただいて様子見をするような利用の仕方でも弊塾は構いません。過去には他塾と掛け持ちの方もおられました。そんな使い方でも全く構いません。

人間ですので相性は絶対的にあると思います。ご縁のある方においでいただけたら、と、常に思っております。ですから、しつこい勧誘もしませんし、現役生や卒塾生の保護者さまからは「商売っ気なさすぎ!」と心配される始末です。それをみかねてご紹介いただいたことも一度や二度ではありません。商売人ではないので商売がど下手くそです。弊塾が売っているのは心意気と学習するための技術です。

また、中3生対象の県内最大規模の模試のふじい模試の受付もします。模試の取り扱いだけでも全然かまいません。わざわざ橿原イオンの喜久屋書店などの取り扱い店へと行かれる必要もありません。
他塾で模試を勧められなくて不安だ、というご相談を戴いたことから始めました。
気が向いたら弊塾へおいでくだされば、くらいのスタンスなので、それをきっかけに勧誘とかもしませんのでご安心を。

こんな塾ですが、よろしければおいでください。