奈良県公立高校入試出願動向の雑感(後半)※加筆訂正版

さて
奈良県公立高校入試出願動向の雑感(前半)からの続きです

西の京高校は、昨年317名→今年297名と出願者数が減った
一昨年から徐々に減っているのは、やはり再編に絡んだ動きとみるのは穿ちすぎか?

西の京高校は来年から再編により、県立大学付属高校になる

さて、来年はどうなるか?

円高校は、最初の案では芸術高校のはずが、高円芸術高校になるそうで、高円の名前は残った
そのせいか、普通科の倍率は去年とほぼ変わらず
芸術系コースは定員割れだけど、芸術でメシが喰えるか!って感じなのかな?
この普通科も来年からは芸術寄りになる
さて、どうなるか???

西の京も、名前を残して県立大学付属西の京高校にしたらえぇのに…とちょっと思った
まぁそうすると、登美ヶ丘+平城+西の京の3校を閉校して2校を新設するっていう建前が崩れちゃうからできないか…

公立志向の方々のなかでは、やはり伝統というブランドを重んじられる方がまだまだ多く、郡山高校へ出願者が集中するというのも、それを顕著にあらわしていると言えると思う
そのため、合併や学校名が変わるというのは、地域の方々やOBがそこまで築いてきた伝統をリセットしかねない行為ではないか

某公立高校OBの知人は、電車酔いするため徒歩圏内の高校へ進学した
しかし、前の再編以降、その高校の評価が急落
出身校を口にしづらくなったという

そういう県民性も、もう少し考慮できんもんだろうか…?

評価が下がるのはすぐよ
でも、上げるのは大変なのよ!

というところで、ここのところ人気の香芝高校
昨年の反動か今年は出願者数が減った
昨年375名→今年341名(両コース含む)
今年新設の表現探求コースは定員割れ
回し合格があるかどうかを未確認なのでなんともだけど…
香芝高校の上位クラスなら大学進学を視野に入れているはずだし、高田チャレンジしてダメなら私立の動きもあったんじゃないかとも予想

新設校・新設コースは厳しい感じだなぁ…
一期生ともなると、どういう感じなのか未知数だから回避されるのはしかたないかな?
一般選抜があとに控える特色選抜ならチャレンジしてくるのかもだけど…

特色選抜で人気のあった榛生昇陽(しんせいしょうよう)も一般選抜では定員割れ
ここに限らず、盆地部外は軒並み定員割れだもんなぁ…

盆地部といえば、スポーツに力を入れている2校
添上高校と大和広陵 高校はがっつり定員割れ
大和広陵高校はここのところ毎年のことだけど、添上高校はちょっと意外だった
両校とも特色選抜では人気だっただけに…

西和清陵も定員割れも、同エリアの法隆寺国際は出願者が集中した
通いやすさはやはり大きいか?


去年あたりから傾向が出始めていたけど、今年は本当に読めない年だった
しかし、ふたを開けてみたらこう来たか…という感が強い
大学入試制度改革のごたごたがなければ、ここまで私立でもいいかな?という層が増えなかっただろうから、それが今年だったというのは偶然とはいえ、何がどう作用するかわからんのが高校入試だなぁ…と

あと3年くらいは落ち着いてこない&大学進学を視野に入れて私立でも…傾向が続くのかなぁ…?というのが正直な感想

あと…コロナウィルスよ
来年度は猛威をふるわないでくれよ…
いや、そろそろ矛をおさめてください
合格発表もどうなることやら…
従来通りの発表はできんだろうしなぁ…