阪神大震災から25年

あのとき、大学生だった…

 

信じてもらえないことが多いのだが、地震の前は必ず目が覚める

トイレに行こうかどうしようか布団の中で迷っていたら、どん!と縦揺れが来た
少しの間があって横揺れが来た
あー、震度4くらいだな
と思っていたら、横揺れが収まる前に縦揺れが来た
1回目の横揺れが収まる前に2回目の横揺れが来て、それが収まる前にまた縦揺れが来た

 

尋常じゃない地震に、東海地震がついに来たか、と思った
当時、愛知県に住んでいたのだ
静岡の実家が気になり、布団から抜け出してNHKをつけた


各地の震度が映し出されて、京都が震度6
兵庫の震度が表示されていないことに違和感を覚えながらも、アナウンサーの「死者・行方不明者もない模様です」の言葉に安堵し、静岡県沖が震源でなかったことと京都には知り合いがいなかったこともあり、寝なおした

八時頃、電話に起こされた
実家の母からだった
「そっちも揺れた?」
「震度4くらいだったよ。死者行方不明者はない模様ですってNHKが言うから寝たよ」

「神戸、火の海だよ」

その言葉にTVをつけた

言葉を失った
部活で知り合って仲良くなった他大学の子が住んでいるはずのエリアだった

神戸市長田区

年賀状を書いたので覚えていた

 

数日後、電話をしたけどもちろんつながらなかった
翌年、ダメもとで年賀状を送った
ずいぶん経ってから返ってきた手紙の住所は愛知県になっていた
神戸の家は全焼してしまい、母方の実家に家族で身を寄せていたとのこと

その後、連絡が途絶えてしまったが…
元気にしているのだろうか?と気にかかる
私がそこそこ元気にしているので元気にしていてくれていることを祈ろう